設備やインクの問題点
昨年3月にシルクスクリーン印刷の設備を導入して、約1年半。オフィスビルなので、水が使えなかったり臭いがするのはNGだったりで、うちでは「デジタル製販機」と「プラチゾルインク」を採用することにしました。
デジタル製販機は従来の版を作る作業であった露光が必要なく、イラストレーターやフォトショップで作ったデータをプリンターのように出力ができる機械です。水も入らず製版できたらすぐ印刷にかかれます。(夢のような機械ですが、いろいろと課題もあります。)
プラチゾルインクはほとんど無臭で、160度以上の温度を約40秒ぐらいあてないかぎりは固まらない版詰まりも起こさない、これまた夢のようなインクです。(ずっと固まらないということは容器のフタについたインクもずっと固まらない地獄のような反面もあります(笑)
うちで問題となっているのは2点あります。
- デジタル製販機は乳版の版よりもすべりが悪くインクが落ちにくい
- ブリード対抗のホワイトインクは重くてインクが落ちにくい
インクが落ちにくいデメリット
インクが落ちにくいとどうなんだ?となるわけですが、結論から言うと- スキージングする回数が増えるので、キレイなエッジがでない
- ベタにムラができて印刷表面が美しくない。
- 前腕、僧帽筋など肩まわりの力を使うので筋肉痛になる
メッシュとは
メッシュの数は1インチ(25.4mm)の間に何本の糸が入っているかを表しています。解像度のようなものですね。数字が多ければ多いだけ高解像度ということになります。
80メッシュはインクが落ちやすい
実際に印刷してみると100や120メッシュのものと比べて、あきらかにインクが落ちやすいです。とくにベタの面積が大きいときなど力の入れ具合が80%ぐらいで落ちていく感じです。 これなら大量枚数印刷した夜に湿布を貼る必要がありません♪ そして心配していた仕上がりですが。。。 ドーン!ポリエステル100%のドライTシャツに印刷しました。
