メッシュ数とは
1インチの中に何本の糸で織られているかを示す数値になります。 1インチ=25.4mmですので、80メッシュであれば、25.4mm四方の中に80本の糸が通っているというものです。 当然メッシュ数が多ければ多いほど、糸の本数が増える訳ですから、網目が細かくなっていきます。 メッシュ数とは写真や印刷でよく登場する解像度を示すものと思ってもらえばOKです。 「それならどんな印刷でもメッシュ数が高いものを使えばいいんじゃないの?」と思われるかも知れませんが、プリントする素材や使用するインクによって適切なものを選ばないとインクが薄くなってしまい発色がよくなかったり、インクがメッシュを通過できず、印刷されなかったりするのです。 なので、オリジナルウェアの場合であれば、多少網目を荒くしても、しっかりとインクをのせて発色させるために、80〜120メッシュが定番となっています。
高画質へのチャレンジ
ダイレクト製版機のメーカーで販売されている最大
270メッシュを使います! 印刷解像度でいう250dpiぐらいの再現ができるのではないかと思います。 インクは230メッシュまでを推奨なので、少し粒子が粗いのかも知れません。 途中写真を撮っていなかったので、とりあえず結果から・・・。
スクリーンの拡大写真
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刷ったあとなので、赤くなっていますが、6ptのゴシックなどが見えるでしょうか。[/caption]
こちらのスクリーンに赤いインクを使用して刷ってみました。
全体図はこちら!
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白いTシャツに刷ってみましたが、めっちゃ細かい!!!![/caption]
これまでアパレルのプリントでは100%潰れていたような箇所が再現されています。
細かい文字部分を拡大します。
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骸骨の柄とか十字架の柄の再現性がすごい・・・[/caption]
これを見たときはめちゃめちゃテンションが上がりました!
フォントサイズ6ptっていうのは、高さ1.7mmぐらいしかないんです。
さらに拡大してみます。
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6ptの漢字が読める・・・。[/caption]
文字部分をさらにアップで撮影しました。
画数多すぎて読めない漢字はさすがに厳しいかも知れませんが、読める文字も多いですよね。
白のTシャツならこれだけ細かいデザインでも印刷できるということです!!
※暗い生地でインクを発色させるときは2度、3度とスキージングしてインクを重ねる必要があるため、恐らく潰れてしまいます。
以上でチャレンジは終了です。
いかがでしょうか?シルクスクリーンでは細かい柄はできないと思われていた方もいたのではないでしょうか。(僕もその一人です。)
今回270メッシュの仕上がりには本当驚きました。
この仕上がりをウェアでもコントロールできれば、どんなに細かい柄でも対応ができるようになると思いますので、これからもシルクスクリーンでどれだけキレイな印刷ができるのか、これからも追い求めていきたいと思います。
P.S.
商品としては460メッシュのスクリーンもあるようです。もうオフセット印刷並でしょうねw
あと、メッシュ数は多くなればなくだけ
高価になります。